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  • 葉山歯科

デンタルニュース 11月号

更新日:2023年6月1日

先月の台風で被害に遭われました皆様には心からお見舞い申し上げます。何度もくる台風や大雨、これ以上来ないことを祈るばかりです。さて季節はすっかり秋。急な気温変化で体調を崩されないよう、気を付けてくださいね。


ところで今月ですが、ここのところ妊婦さんが来院されること続いていたので、今回は妊婦中のお口のケアについて触れてみたいと思います!


妊婦さんは歯周病になりやすい?

妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発になります。実はそのホルモンが悪さをするので、妊娠中は歯周病になりやすくなります。具体的には、ホルモンが歯周病菌の増殖を促したり、歯ぐきを作る細胞を標的にしたり、炎症の元を刺激したりして、歯肉の炎症や出血が起こりやすくなります。つまり歯周病です。


また唾液の分泌量が減ってお口が乾いた状態になることで細菌が増えたり、つわりによって食事回数が増えたり、においなどに敏感になってなかなかしっかり歯磨きできなかったりすることで、お口の中の環境が悪化しやすいことからも、むし歯や歯周病になるリスクは高くなります。


歯周病と低体重児早産

最近は、歯周病と全身疾患の関係がだんだん分かってきています。歯周病による炎症物質は、血管に入り全身にまわり、色んな病気を引き起こすと言われています。


特に妊婦さんが歯周病の場合、炎症の元になるプロスタグランジンという子宮収縮を促す物質が増加し、胎児の成長に影響を与え、低体重児(2500g未満)になったり、早産(37週未満)のリスクが高くなることが知られています。

そのリスクはタバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高く、7倍にものぼるといわれています。

生まれてくる元気な赤ちゃんのためにも、妊娠中のお口のケアをしっかり行うことをお勧めします。


妊娠中のお口のケア

妊娠中は、よりむし歯や歯周病になりやすい状態です。いつも以上にお口のケアをすることが大切になってきます。


  • 食事回数が増すので、食後の歯磨きやうがいはこまめに行いましょう

  • つわりの時は、できるだけ気分のよい時に歯磨きを。磨けない時はうがいをしましょう

  • 吐き気が強い場合は、ヘッドの小さな歯ブラシを使ってみるのもお勧めです

  • つわりが落ち着いたら(14~15週頃)歯科検診を受け、必要な治療は安定期のうちに済ませましょう


当院では妊娠中のコンディションに合わせたケアを提案します。ご遠慮なくご相談ください!

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