口腔がんとは?

口腔がんはお口の中に発生する癌で、歯以外のどこにでも発生する可能性があります。癌が出来る場所によって、舌がん、歯肉(歯ぐき)がん、口腔底(舌の下)がん、頬粘膜(頬の内側)がん、口蓋(上あご)がん、口唇がんなどに分けられます。そのうち日本人に一番多いのが舌がんで、口腔がんの約40%がこの舌がんになります。

口腔がんはまだまだ認知度が低いのですが、日本では死亡率46.1%*、毎年約3,000人が口腔がんで亡くなっています。また癌のステージが進んでからの手術は、場合によっては顔が変形したりする事もある為、精神的ダメージが大きく、自殺率No.1の癌としても知られています。

*口腔がん&咽頭がん合計疾患者に対する死亡率/統計: 2013年国立がんセンター

​口腔がんの症状

口腔がんの場合、初期は自覚症状がほとんどありません。がんが進行してくると、白斑や潰瘍など粘膜の表面に変色などの異常が出て、しこりのようなものを感じます。がんのステージが進むにつれ痛みやしびれが出て、物が噛みづらい、飲み込みづらいという症状が出てきます。あごや舌が動かしにくくなり、話しづらくなったり(発音障害)、口が開けづらくなったり(開口障害)します。さらに頸のリンパ節に転移するとリンパ節が腫れ、肺や肝臓などの他の臓器、骨などに転移して全身的な症状を起こします。自覚症状が出始めると、すでに癌が進行している状態です。

ただ、これらの症状があっても虫歯や歯周病、口内炎と思い込み、何もせずそのまま放置してしまったり、口腔がんの原因が虫歯や歯周病などによる粘膜の慢性的な刺激と考えられることから、おかしいな?と思った時にはすでにがんが進行してしまっていたということもよくあります。

お酒やたばこも口腔がんの原因になると考えられています。お口の中にずっと口内炎や傷があったり、歯ぐきが腫れたり、しこりがある場合はすぐにお近くの歯科医院にかかられる事をお勧めします。

​写真下:公益社団法人日本口腔外科学会HP掲載の口腔がんの写真です。

治療について

手術、放射線、抗がん剤など、がんが出来ている場所や、進行の度合いなど、状況に応じての治療方針は変わります。

口腔がんの治癒率は、がんの出来た場所や、見つかった時の病期によって異なりますが、5年生存率は比較的高く、60~80%と言われています。つまり、初期の段階で発見して治療すれば十分に治るがんとも言えます。

ところが、病期が進んでからの治療となると、手術で摘出する範囲が広くなり、場合によっては舌やあごの骨を切除することもあります。人間にとって食べることとは、生きることに直結しますし、会話が不自由になればQOL(Quality of life 生活の質)は著しく低下します。またあごの骨を切除した場合は顔の形が変わってしまうことから、精神的ダメージは計り知れません。


まだまだ日本での口腔がんの認知度はとても低いと言わざるをえないでしょう。しかし、今現在の健康で幸せな生活を続ける為にも口腔がんの予防、早期発見、早期治療はとても重要なのです。

​葉山歯科では口腔がんの早期発見の為に年に1回の口腔がん検診をお勧めしています。