また入学式、入社式と、新たな季節がやってきましたね。 せっかくなので、院内掲示用のニュースのデザインもリフレッシュしてみました!(このブログではお見せ出来ないので一部だけ右に画像貼っておきます。来院時にぜひデザイン、チェックしてみてくださいね♪)
ところでいつも診療中に気になるのが、入れ歯を作っても使ってない方が意外と多いことです。今月は「入れ歯はなぜ入れた方がいいのか?」について触れてみようと思います。
入れ歯を作ってみたけど、他の歯でも噛めるし入れ歯なくても平気だから入れてないんです。
こうおっしゃるお気持ちはよく分かります。ご自分の歯ではないモノを口に入れておくと違和感がありますからね。それでも入れ歯を使って頂きたいのは
入れ歯を使わず、歯が抜けたままの状態を放置しておくと歯が動いてしまうから!
歯が動いてしまうと
1. かみ合わせが悪くなる 強く噛んでいる歯ができ、その歯に負担がかかります。そして状態が悪くなり、場合によっては連鎖反応で歯を喪失することもあります。
2. 食べ物が詰まる 抜けている歯の前後が動き歯と歯の間に隙間ができ始めるとそこに食べ物が詰まりやすくなり、汚れが溜まりやすくなります。そして、その汚れが虫歯や歯周病の原因となります。
3. 見た目が悪くなる 抜けている歯の周辺からどんどん歯が動いていくと、最終的には前歯も動いてしまいます。隙間だらけの前歯はやはり見た目が気になりますよね?
4. あごの関節や筋肉に痛みが出ることがある かみ合わせによっては、 顎関節症などの症状や筋肉に痛みがでることがあります。
5. 治療が難しくなる 一度歯が動いてしまったら、元のかみ合わせに戻すのは大変です。
抜けた歯の代わりに反対側で噛んでいると、その歯に負担がかかります。そして最終的にその歯を失うと今度は前歯に負担がかかります。さらにそのままにしていると今度は前歯を失いかねません。こうやってある一線を越えるとどんどん崩壊していくことになります。
1本だけの時点できちんとかみ合わせを作っておけば、他の歯まで失わずにすんだかもしれないということはよくあります。初めての入れ歯は違和感があるかもしれませんが、少しずつ慣れるようにしてくださいね♪
参考文献: 岩手医科大学歯学部HP