ゴールデンウイークが始まりました! そして5月5日はこどもの日です。古来から端午の節句として、こどもの健やかな成長を願う行事が行われていたそうです。歯に関することで、こどもの健やかな成長と言えばやはり乳歯から永久歯への生え変わりでしょうか?ということで、今回はその仕組みについて。
乳歯について
子供の歯は全部で20本生えます。生後8か月位から下の前歯→上の前歯、そこから順にだんだんと奥へ生えていき、2~3年かけて生え揃います。歯が生えてくるのと同時に、徐々に色んな物が食べられるようになるので、ミルク→離乳食→大人と同じ食事と移行していくことになります。
生え変わりの仕組み
子供が成長する時、顎も同時に大きくなっていきます。それに合わせて小さな乳歯から大きな永久歯へ生え変わり始めます。本数も20本から28本、親知らずも含めると32本に増えます。大体6歳くらいから6~7年かけて子供の歯から大人の歯へ生え変わることになります。
1. 永久歯は下図のように、乳歯の下のあごの中で時間をかけてゆっくり成長します。
2. 永久歯が成長していくと、徐々に永久歯の根が作られ始めます。同時に乳歯の根が少しずつ溶けてきます。
3. 乳歯の根が溶けてなくなると、乳歯が抜け落ち、永久歯に生え変わります。
虫歯になりやすい歯
永久歯と比べて、基本的には乳歯の方が一回り小さく、エナメル質も象牙質も薄くなっています。その為、乳歯のむし歯は永久歯より早く進行します!
永久歯の中では、一番手前の奥歯(第1大臼歯)が生えてくると、自分で奥まで上手に歯磨き出来なかったり、噛み合わせの溝が複雑で汚れがたまりやすかったりすることから、むし歯になりやすい歯になります。
この歯が生え始めてきたら、歯磨きが自分できちんと出来るようになるまでは、大人が仕上げ磨きをしてあげるといいと思います♪
出典: ライオン株式会社HP 予防歯科から生まれたクリニカ「歯の役割と仕組み」より