さてさて、バレンタインが終わるとホワイトデーですね♥ ただ世の中の話題はここの所ずっと口腔がん。。。
口腔がんを心配される患者さんに「先生、これって大丈夫ですか?」と聞かれることが急激に増えたので、これまでも何度かこのニュースでご紹介している口腔がんについて今回はまとめてみたいと思います。
口腔がんとは? お口の中の粘膜(歯以外の全て)に出来る癌を総称して「口腔がん」と呼びます。
癌が出来る場所によって、「舌がん」「歯肉がん」「口腔底がん」「頬粘膜がん」「口蓋がん」「口唇がん」などそれぞれの呼び方があります。
出典:公益社団法人日本口腔外科学会HPより
日本では死亡率46.1%、部位別死亡率10位*(*口腔癌&咽頭癌の死亡率 (2013年国立がんセンター統計)口腔がんの約60%は舌がんとなっています。
患者数&死亡者数は年々増加していますが、先進国で増えているのは口腔がん検診が一般的でない日本だけだそうです。
口腔がんは刺激が原因? 口腔がんも遺伝的な要素はありますが、癌の発症リスクはお口の中の刺激によって高まります。
ではお口にとって刺激とは何でしょう?
たばこや飲酒は勿論、炭酸飲料、辛い食べ物、やけどする温度の高い食べ物、傷を作りやすい固い食べ物も刺激になります。
また歯並びの悪さ、適合の悪い詰め物・被せ物・入れ歯も絶えずお口の中の同じ場所に刺激があることになります。むし歯、歯周病などは、むし歯菌や歯周病菌が絶えずお口の中に大量にいますので、お口の中の刺激=癌のリスクと考えます。
口腔がんの症状 初期は自覚症状がほとんどありません。次に白斑や潰瘍(粘膜の表面が変色)が出来ます。 痛みやしびれが出ると、物が噛みづらい、話しづらい、口が開けづらいなどの症状がでます。 さらにリンパ節が腫れてきて、肺や肝臓など他の臓器、骨などに転移していきます。
対策 癌のリスクを下げるにはやはりお口の中の刺激を少なくすることです。マメに治療したり、何もなくても歯周病や初期むし歯の発見・治療の為にも定期的に歯科医院へ受診しましょう。
口内炎は2週間程度で治ります。2週間以上治らないなら歯科医院に相談しましょう。
ただ自覚症状のない初期の癌は、歯科医院の普通の検診では発見できません。今は、初期の癌を発見できる特殊な器械をつかった口腔がん検診もありますので、人間ドッグのお口版にあたる口腔がん検診を定期的に受診するのもお勧めです。
口腔がん検診について詳しく知りたい方、或いは検診ご希望の方はお気軽に当院受付へ。