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葉山歯科

デンタルニュース 4月号

更新日:2020年1月22日


青空が広がり、桜も満開となり、葉山も春らしくなってきましたね♪

さて、歯医者さんで簡単に『クリーニング』と言われる治療、実は意味あっやっているのですが、きちんと理解されにくい治療でもあります。

クリーニングにそんな何回も通わないといけないの???

という声も時々聞こえてくるので、今回はその詳細について触れてみたいと思います。

まずは日本の保険システムの説明から。

日本の保険は、『国民皆保険制度』といって、全ての国民が保険料を出し合って、病気やケガの時に安心して医療を受けられるようにするシステムです。つまり、保険を使って治療をする大前提が、

病気を治す為であること!

です。

では歯が痛くないのに歯医者さんで保険を使ってクリーニングできるのは何故でしょう???

これは、自覚症状なく進行する、人類最大にして最悪の感染症である歯周病治療が深くかかわってきます。実は現在日本の成人8割が感染していると言われる歯周病。

歯周病なので、歯の(歯周)検査をしてクリーニングします。 歯周病なので、その炎症を抑える為にクリーニングします。

このように保険のルールに従い、部分ごとに歯のクリーニングをします。

この図の通り、歯肉より上の「歯肉縁上プラーク」と呼ばれる汚れは、器械で比較的簡単に落とせますが、歯周病が進行して歯周ポケットが深い方の場合は、「歯肉縁下プラーク」と呼ばれる歯周ポケット内の汚れを手作業で少しずつ取っていく治療になります。

その為、何度か通院して頂かないと、なかなかお口の中がきれいにならないのです。

では、これらの汚れをそんなにきれいにしないといけないのでしょうか?

まぁ、答えは予想通り「はい!」です。実際に歯を失う一番の原因は歯周病なのです。これは、歯周病が、歯を支えている骨を溶かしていくことが原因です。

しかし本当に怖いのは、お口の中だけでなく、歯周病が体に及ぼす影響の方なんです。 物を食べるとそれが体に取り込まれるのと同じで、お口の中の菌も体に取り込まれます。そうやって歯周病菌や歯周病の炎症物質が体に入るとざっとこんな感じです↓↓↓

✓ 呼吸器に入る→(誤嚥性)肺炎、ぜんそく、咽頭炎  ✓ 血管に入り血栓を作る→感染性心内膜炎、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞 ✓ 血管に入りインスリンの働きを阻害→糖尿病の悪化 ✓ 子宮の収縮→低体重児出産、早産、流産

このように歯周病から全身疾患につながっていくことから、人類最大にして最悪の感染症と言われる所以です。たかが『歯のクリーニング』と侮ることなかれ。実は、お口のお手入れをきっちりすることがあなたの命を守ることにつながるのです!

上図:サンスターHPより

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