「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、長い猛暑もやっと終わりが見えてきて、少し過ごしやすくなりましたね。最近は虫の声が元気です!
さてハロウィーンの月ということで、むし歯が気になる季節ですね!?
ということで、今月は久しぶりにむし歯予防に有効とされているフッ素について書いてみたいと思います。!
フッ素ってなに?
フッ素と聞いて「水兵リーベ、ボクのふね~♪」が出る方は理数系の方でしょうか。(笑)
といっても歯科で使うフッ素はフッ化ナトリウム(NaF)で、通称「フッ化物」とも言われています。
フッ素の効果として、
★ 初期むし歯を治す
食事などで溶けた歯の表面(エナメル質)を再生する再石灰化という仕組みを促進します。
フッ素を塗ることで、初期の小さなむし歯であれば治っていきます。
★ 歯を強くする
エナメル質の結晶構造が丈夫になるので、歯が強くなります。エナメル質が溶けにくくなることで、むし歯を作りにくくします。また体内に入ったフッ素が顎骨の中で形成されているエナメル質も作用するので、むし歯に強いエナメル質が形成されます。
★ むし歯菌の活動を抑える
むし歯菌の酵素を阻害することで活動を抑え、むし歯菌が作る酸が減ります。つまりエナメル質が溶けにくくなり、むし歯を作りにくくします。
フッ素のむし歯予防効果は何年も続けることで、よりむし歯予防効果が増すことが知られています。ではどのようにフッ素を取り入れると良いのでしょうか?
フッ素の使い方
フッ素がむし歯予防になるからフッ素入り歯磨き粉を意識して使っている方は多いと思いますが、実はフッ素を使う上で一番のポイントはフッ素の濃度!
フッ素入り!と書いてある商品は数多くあれど、むし歯予防効果が期待できるおススメ濃度は1500ppmF(1g中フッ素が1.5mg)、5歳未満は1000ppmFです。但し、薬事法の上限がこの濃度なので、実際に市販されているものは1450ppmFと950ppmFです。
これ以上の濃度は、歯医者さんでの取り扱いになります。通常、歯科医院では保険外の扱いで高濃度フッ素(葉山歯科では9000ppmF)を塗ってもらうことが可能です!
数か月かに1度、歯科医院で高濃度フッ素を塗ってもらっておくと歯に取り込まれたフッ素は徐々に減っていきます。さらに毎日自宅で1450ppmFの歯磨き粉を使えばフッ素が減るスピードが緩やかになるので、これで備えは万全です!
とはいえ、きちんと歯磨きはしないとむし歯にはなりますので、念の為。(笑)
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