平成という時代が終わり、新しい時代が始まったなぁと思ったのもつかの間、日々の仕事に追われているうちにあっという間に年末です!
個人的な今年の達成は、神奈川新聞「教えてドクターQ&A」コーナーの担当を始めたことでしょうか。どうしても歯周病の話が多いのですが、今回のデンタルニュースは、歯周病が進むと同時にむし歯にもなりやすくなるということについて書いてみたいと思います。
歯肉退縮について
細菌感染によって起きる歯ぐきの病気が歯周病です。歯の周りの組織が感染し、歯を
支えている骨(歯槽骨)が破壊され、最終的に歯が抜けます。歯周病が進行すると、歯肉
退縮といって歯ぐきがやせて下がってくる症状も出てきます。
また強い力でブラッシングしすぎることで歯の表面が削れてきたり、タバコ、歯ぎしりや食いしばり、女性ホルモンの変化などでも歯肉退縮が起こります。
象牙質の露出
歯ぐきが下がってくると、図のように歯の根っこが露出してきます。通常、歯の表面はエナメル質という固い組織で覆われて守られていますが、根の部分はエナメル質がない為、象牙質という組織がむき出しになります。
ではここで、リトマス試験紙を思い出してください。
pH7が中性、数字が7未満なら酸性、7より大きければアルカリ性です。食酢がpH2~3位だそうですが、なんと象牙質はpH6.0~6.2で、エナメル質はpH5.5以下で溶け始めます。
こうやって数字で見ると意外と歯って酸に弱いのが分かると思います。そしてエナメル質より象牙質は酸に弱いので、歯の根っこが露出するとむし歯になりやすいということになります。
歯根部のむし歯予防
歯の根っこはミネラルとコラーゲン繊維で出来ています。ミネラルの流出を防ぎ、コラーゲンをコーティングして、むし歯予防に有効なフッ素を長く留めてくれる歯磨きジェル、Check-Upルートケアは、歯根部のむし歯予防に有効です!
歯周病ケア、むし歯予防、歯肉退縮をおこさない歯磨き法などなど
自分にあったお口のケア、是非プロにご相談くださいね♪
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