デンタルニュース 2月号
- 葉山歯科
- 2023年1月31日
- 読了時間: 2分
寒波すごかったですね。幸いにしてこの辺りはそこまでの影響はありませんでしたが、寒い日は院内もじわーっと下から冷気が伝わってくるので、年齢と共にだんだん身体に堪えるようになってきました。(笑)
さて、先月のニュースでは新しい顕微鏡で細菌が見えるよって話でしたが、今月は具体的にケアを怠ると細菌が増殖していくお話について。
歯みがきのタイミング
突然ですが、皆さんはいつ歯みがきしてますか?
感覚的に、『食事の後が歯みがきの正しいタイミング』が一番多い回答だと思いますが、ではおやつを食べた後は?朝起きて朝ごはん食べてなければ歯みがきはしなくてもいい?
ではここでちょっと想像してみてください。
朝ごはんで使ったお皿を洗わずに、お昼ごはんをそのままそのお皿で食べられますか?
そのお昼に使った汚れたお皿で3時のおやつも食べますか?
そうなんです。お皿は洗うのに、歯は磨かなくて平気ですか???
汚れたお皿を「うわっ、きたな~い」と思うように、歯も磨かずにそのまま使えば「うわっ、きたな~い」んです。
細菌の増殖について
11月号のニュースにも書きましたが、歯みがきの目的はお口の中の細菌を減らすこと!です。その理由は、むし歯も歯周病も細菌感染症だからです。つまり細菌の住処であるお口の中のヌメヌメをしっかり落とす歯みがきでなければ歯みがきの予防効果はさほど期待できません。
では1度歯みがきをして何も食べなければ細菌は増えないでしょうか?

画像:YouTubeチャンネル「目覚めの口臭予防ラボ」より『口腔細菌の増殖 微速度撮影』
上の写真は、寝ている間にお口の中の細菌が次第に増えていく様子を表しています。
程よく湿っていて、温かいお口の中は、細菌にとって増殖するのに最適な場所です。起きている時は唾液の作用である程度洗い流してくれますが、寝ている間は唾液が出ないため、そのまま細菌が増えていきます。
つまり、朝起きた時のお口の中は細菌だらけで一番汚れていると言うことになります。
ですから、朝ごはんを食べなくても歯みがきはした方が良いのです。さらに言うと、
夜寝る前の歯みがきでしっかり細菌を減らしておくことが何より重要になるのです!
さあ、今日から皆さんも歯みがき頑張ってくださいね♪
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