緊急事態宣言下での連休、皆様ゆっくりお過ごしになられましたか?
こんな状況だからこそ、健康に気を付けて元気に過ごしたいですね♪
ということで、お口の健康のお話。今月は、当院の患者さんにもいらっしゃる『きちんと歯磨きできているのになぜかよくむし歯ができる』という方にお勧めしたい予防についてのお話です!
お口の病気であるむし歯も歯周病も、細菌感染によるものですので、細菌の塊であるプラーク(歯垢)と呼ばれるお口の汚れをきちんと取ってあげることが一番の予防である、ということは既にご存知の方も多いと思います。
では、きちんと家でも歯磨きをして、定期的に検診に通院してマメに歯科医院でもクリーニングをしている人が、なぜむし歯になるのでしょう???
実はむし歯の原因は細菌だけではないんです!
答えの前にまずはむし歯になるメカニズムのおさらいから。
お口の中は基本的に中性に保たれています。食事をすると、むし歯菌(ミュータンス菌)が糖分を発酵させて酸を作ります。唾液の力でお口の中を中性に戻そうとしますが、酸が一定濃度に達すると歯が溶けてむし歯になります。
お口のpHを分かりやすい図にすると図のようになります。
間食が多く、お口が中性に戻る前に何か絶えず食べていると、お口の中は酸性に傾いている時間が長くなります。
お口の中を中性に戻す力(緩衝能)が弱い方も同様に、お口の中が酸性に傾いている時間が長くなります。
お口の中が酸性に傾いている時間が長い場合、歯磨きがきちんと出来ていても歯が溶けやすくなり、むし歯が出来やすくなってしまいます。
このように、きちんとケアをしていても、絶えずむし歯が出来てしまう方にお勧めなのが、『唾液検査』です!
クチュクチュと10秒のうがいでむし歯菌が活性化しているのか、お口が酸性に傾いているのか、緩衝能が弱いのか、簡単に診断できる検査です。
治療と並行して唾液検査をすると、治療後に結果と予防方法のアドバイスを貰えます。ご希望の方は、お気軽にお申し出ください。
上図:ライオン株式会社「Lidea」より
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