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  • 葉山歯科

デンタルニュース 8月号

夏ですね!オリンピックですね!皆さんテレビ見てますか?(笑)

コロナ疲れの中、頑張っているアスリートの明るい話題はいいですね♪


さて、このデンタルニュースでも時々触れているお口の病気と身体の病気の関連性について。今月は、当院の患者さんにも多い心臓病との関連について触れてみたいと思います。


歯周病について

心臓病、糖尿病、早産、誤嚥性肺炎などいわゆる全身疾患と呼ばれる病気に歯周病が関連することが分かってきています。ではその歯周病とは何でしょう?


お口の中には常在菌が500から700種類いると言われています。その中の歯周病菌に、歯ぐき周りの組織(歯周組織)が感染して炎症を起こすのが歯周病です。

歯周病菌は歯と歯ぐきの境目の歯周ポケットと呼ばれる隙間を奥へ奥へ進み、歯周組織に炎症を起こします。中等度の歯周病(歯周ポケット5mm、28本歯があると仮定)の場合、手のひらサイズの炎症があると言われます。つまり、手のひら面積から歯周病菌、その炎症毒素が一斉に体に入り、血液を通して全身に周り、色々な病気の原因となるということなのです!


心臓病との関連

歯周病の方は、狭心症や心筋梗塞の発症リスクが高い、動脈硬化を起こしやすい、というデータがあります。特に重度の歯周病の場合、心筋梗塞の発作で死亡率が高いそうです。


歯周病菌は血管に入ると、血小板が異常を起こし互いに集まり固まりやすくなる、つまり血栓を作りやすくなります。加えて、歯周病の炎症によって作られる炎症性サイトカインという免疫反応を活性化させる物質が、血管内側の細胞や、動脈硬化部分の免疫細胞を活性化することによって、心臓の筋肉に血液を送っている血管の異常を引き起こし、狭心症や心筋梗塞を発症するのではないかと考えられています。


動脈瘤の中や動脈硬化を起こしている部分からも歯周病菌が検出されたという報告も多数あります。さらに、血栓ができやすいということで、脳梗塞や脳卒中といった脳の病気のリスクも高くなってしまうのです。


予防するには?

つまり、お口のケアをしっかりするとこれらの病気のリスクも低くなるということにもなります。


最近では心臓手術前にお口の手入れをするようにすすめる病院もあります。実際、手術前にお口のケアをされた場合、されない場合と比べて術後の感染症のリスクが減り、平均入院日数が短くなるというデータもあります。


歯周病はSilent disease(静かなる病)と呼ばれ、自覚症状なく進行していく病気です。普段から歯医者さんでお口のお手入れをする習慣をつけておくと様々な病気の予防になります!葉山歯科では3か月毎の検診をお勧めしています。予約は受付までどうぞ♪



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